仮想デスクトップの多様な展開方式をサポート
VMware HorizonのVDI環境では、1つひとつの仮想デスクトップが完全に独立したインスタンスとなる「フルクローン方式」のほか、「リンククローン」や「インスタントクローン」と呼ばれる展開方式での運用にも対応しています。
リンククローン機能による運用性の向上
リンククローンはマスターイメージとなる仮想デスクトップのテンプレートと、ユーザーデータなどの差分データをリンクさせて個別の仮想デスクトップとするものです。フルクローン方式に比べて大幅にストレージ容量を削減することができます。また、マスターイメージに対してパッチを一度だけ適用すれば、そのリンククローンとして運用しているすべての仮想デスクトップのイメージを一斉に入れ替えることが可能で、運用負荷を増大させることなくセキュリティポリシーを徹底することができます。
インスタントクローンのメリット
リンククローンをさらに進化させたのがインスタントクローンです。“インスタント”の名が示すとおり即時性を大きな特長とした仮想デスクトップの展開方式で、30台の仮想デスクトップをわずか2分以内でデプロイすることができます。
ユースケースとして、緊急のセキュリティパッチをお昼休みなどの僅かな時間で適応、展開が可能と考えられます。
次回はVMware Horizonの【一歩進んだ活用編】として、オプション機能を含めた使いこなし術やセキュリティ対策などについて解説します。
本記事についての詳細や関連情報は、次の資料もご覧ください。

資料「仮想化ステップアップ教室2017 セミナー講演資料
【ここまできる!】 Horizonについて一から十まで伝授 !」
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