課題を解決

仮想基盤を将来にわたって安全かつ快適に使い続けるために
〜vSphere のライフサイクル対応をしっかり検討〜(2/3)

2019/11/27

サポートフェーズの終了が迫った仮想基盤への対策

サポート継続のための3つの選択肢

サポート終了が迫った仮想基盤のサポートを継続するため、ヴイエムウェアでは3つの選択肢を用意しています。下記のいずれかの方法による問題回避をご検討ください。

  • 方法1:最新のVMware vSphere®にアップグレードします。お客様の大半がこの方法を選択しています。
  • 方法2:新しく仮想環境を構築し、既存システムを移行します。vSphereをアップグレードしたいが、ハードウェアの互換性が確保できない場合の選択肢となります。
  • 方法3:最大で2年間、年単位で延長できる延長サポートを利用します。これによりサポート終了後も、引き続き同じvSphereのバージョンで仮想基盤を運用することができます。「現在のシステムが安定稼働している」「アップグレードなどの影響を与えるリスクを回避したい」「サポートの終了日までにアップグレードができない」といった場合に、この方法をご検討ください。

なお、延長サポートの詳細はこちらのコンテンツからご確認下さい。

アップグレードを検討しているお客様へのTips

VMware vSphere 6.7へのアップグレードを検討しているお客様は、次に示すヒントを参考にした上で、適切なプランを策定してください。

Tips 1:vSphereのアップグレードは早めに検討を

vSphereのアップグレードを検討するポイントの1つは、現行バージョンのサポート終了までに残された猶予を考慮した上で、「計画→導入→検証→構築→運用」までの十分な期間を確保することです。仮に計画から運用まで1年間を要する場合、vSphere5.5からのアップグレードの検討は、今すぐにでも着手する必要があります。

Tips 2:アップグレード前に互換性を確認

vSphereのアップグレードにあたり、既存のハードウェアではvSphere 6.7に対応できない可能性があります。また、他のVMware製品を導入している場合は、それらについても相互運用性を確認する必要があります。
既存のハードウェアが互換性を確保できない場合、リプレースおよび移行作業が必要となります。また、他のVMware製品についてもあわせてアップグレードが必要となることがありますのでアップグレード前に互換性の確認を行いましょう。

互換性ガイドの参照方法についてはブログにて紹介しております。

なお、vSphere5.5をご利用いただいている場合、vSphere 6.7へ直接アップグレードする方法はありませんのでご注意ください。一度、vSphere 6.0またはvSphere 6.5にアップグレードし、あらためてvSphere 6.7へのアップグレードを行う必要があります。

※ vSphere6.7 (any) にアップグレードするためには 6.0(any)または 6.5(any)にアップグレードが必要です。
VMware Product Interoperability MatricesよりvSphere および他の VMware 製品のサポートされるアップグレードパスを確認できます。
https://partnerweb.vmware.com/comp_guide2/sim/interop_matrix.php#upgrade

Tips 3:アップグレードする前に既存環境を見直す

vSphereの最新バージョンが既存のハードウェアに対応できない場合、リプレースを検討する必要があります。この際に、新規に導入するハードウェアにどのくらいのリソースが必要となるのか、既存環境をあらためてアセスメントすることをおすすめします。これによりリソースの過不足のない最適なハードウェアを導入し、イニシャルコストを抑えられる可能性があります。

特に以下のようなケースで、既存環境のアセスメントが重要となります。

  • 仮想マシンが適切なスペックで払い出されているかどうか不明
  • 使われていない仮想マシンの有無が不明
  • 仮想基盤全体のキャパシティ利用傾向を把握できていない
  • 仮想基盤の統合率をもっと向上して有効活用したい
  • 仮想基盤のパフォーマンスが十分なのか判断できない

Tips 4:VMware vSphere のアップグレードに際して正しい手順と移行方法を理解

vSphereのアップグレードの大まかな移行のステップは下図のとおりです。正しい手順を踏むことが、移行を成功させる上で非常に重要です。

詳しくはこちらのコンテンツをご確認ください。

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